眼鏡越しの風景EP85-春陽-
- 2024/3/9
- yukkoのお眼鏡
春、別れと出会いの繰り返し。
昨日までそこにあった見慣れた景色、いつもの場所に知らない誰か、見慣れぬ光が射す場所は、居心地の悪い小さな箱のよう。真横を通りすぎる風が、春の真新しいにおいを連れてくる。
外の世界で知らない人に出会うのも、旅で見知らぬ土地に行くのも大好き、アクティブで外交的な性格ではあるが、家や仕事という自分の軸となるものの変化には、超が付くほど敏感。自分の足元、テリトリーはいつも変わらぬままにしておきたい。春は手の届く範囲の心地よさを、確認するためにやってくる季節じゃないかと思うほど。
今年の変化はなかなかの強風、2月にいつもの人たちが2人いなくなり、3月には新しい人が4人もやって来た、そのうちの2人は外国の方で今回は国際色も豊か。そして4月もまた別れがあり、出会いが待っているらしい。仕事の忙しさと、周りの変化に内心わちゃわちゃ落ち着かない、表情だけは何事もなくスーーンとしながら、絶賛人見知り発令中。
日々の仕事に忙殺され、数ヶ月経てば、新風もまた慣れた人と慣れた景色、新しいピースでパズルが完成する頃には、安住の場所がまたそこに。
はみ出たピースをお守りのように握りしめたまま、手放すにはもう少し時間がかかりそう。
新学期、教室に佇んでいた、あの頃の私、
そんな春がまた今年もやってくる。
♪My Favorite Song
春の歌 Spitz