眼鏡越しの風景EP84-時計-
- 2023/3/25
- yukkoのお眼鏡
常に時間を気にしてるわけではないが、今日はソワソワと落ち着かない。
私にとって腕時計を忘れることは、1年の365日のうち、1、2度有るか無いかのまぁまぁな出来事。
時間を確認するだけならば、スマホもあれば、駅や街中の時計を見ればいいのだが、私にとっての腕時計は、いつも左腕にいる相棒のようなもので、居ないと落ち着かない。
それなのに、今日は朝から何度も腕を見る仕草を繰り返している。
そのたびに「時計、忘れてるんだった」と、自分に言い聞かせてるのにだ。
先日は誕生日月で、お財布の紐が緩んでいたのをいいことに、新しく腕時計を迎えることにした。お気に入りの時計店では、春の新色は2色展開。
深い緑が印象的な文字盤に一目惚れし、足を止めてしまった。
メタリックのブルーグリーンは深い海の色。もう一方は都会的で無機質なシルバーのグラデーションはスタイリッシュな文字盤。対照的な2つはどちらもガラッと印象が違い、甲乙つけがたい。そもそも、私がこのメーカーの腕時計を好きな理由は、文字盤、ベルト、バックルを自分好みにカスタマイズ出来ることが大きい。その組み合わせは約10万通りにもなるそうだ。自分だけの組み合わせで、自分だけの時計が出来る。
自分用にはもちろんのことだが、プレゼントなら、更にこのシステムの魅力を最大限に発揮出来るというもの。プレゼントする相手に似合う組み合わせを選ぶ過程も楽しく、その時間に加えて思いも込みで、ギフトなのだ。デート中、「時計選びに行こうよ!」なんて言われたら、それだけでイベント感満載、恋に落ちてしまいそうだ。
そんな予定もない私は、ひとまず自分のものは自分で買うとして…散々迷った挙げ句、今回はシルバーの文字盤にステンレスメッシュのベルトを組み合わせることにした。大人のキレイ目コーデから、カジュアルコーデにあえてスタイリッシュな腕時計とハズした感じにも使えそう。早速、ベルトを調節してもらい、そのまま着けて帰ってきた。
機械式腕時計ということは、自動巻きなので電池がない。いつも一緒に居てくれないと止まっちゃうよという、イジらしさも良いではないか。
左腕を見るたび、ニンマリしながら数日を過ごしていたのだが、第一印象でビビビっときてしまった深い海の色をしたあの文字盤も忘れられずにいた。もちろんシルバーのも、とても気に入っていている。
つまりは、色違いで二本欲しくなっているのだ。
1月~2月は残業をかなり頑張ったし、その頑張りを形に残しておこうかという、こじつけな理由と、春の陽気も相まって、一週間もたたずしてそちらもお迎えしてしまった。
自動巻き腕時計が2本。それは、まるでワガママな彼女のようで、拗ねて時が止まってしまわぬよう、日替わりで着け替えては、連れ歩く毎日を楽しんでいたのに。
♪My Favorite Song
blue blue コブクロ