眼鏡越しの風景 EP20 -執筆-
- 2020/6/22
- yukkoのお眼鏡
「yukkoのお眼鏡」を始めて、今回がちょうど20話目となります。初めてエッセイのお話を頂いた時、タイトル、テーマ、企画も自由、私らしく書いてくださいと、編集の彼女は、小顔の中の大きな黒目をキラリッとさせながら話してくれた。昔から面白いことや、楽しいこと、変わった出来事によく出逢う私ですが、最近は前にも増して更にアンテナを大きく広げるようになった。
あぁぁ…今日は骨組みしか書けなかった。文章もなんだかテンポが悪いなって日もあれば、急にワァーっと、面白い表現やアイディアがどんどん溢れ、短時間で一気に書き上げてしまうこともある。それでも投稿までに何十ヶ所も語尾や、言い回しを変更し、加筆、削りを繰り返し、細かく微調整していく。校正前の最終時期になると、今度は小気味好く読めるか、繋がりはおかしくないかと、私は一人、何度も音読を始める。
次にタイトル。先に決まってから書き出す時もあれば、文章に合う漢字二文字がなかなか見つからず、辞書を片手に苦戦する時もある。知らなかった熟語や美しい言葉、日本古来の粋な二文字を見つけると、心がウキウキする。今、最も欲しいのは分厚い類語辞典。一つの言葉から、それに似た意味の言葉を見つけることができる、タイトル探しの強い味方となりそうな辞書だ。
毎回、エッセイを読みながら一緒に聴いてほしい楽曲を最後に紹介しているのだが、文章と歌詞とのリンク、文章と曲のノリと相性、曲の雰囲気等、その都度、選曲時の感覚は違う。音楽をしている身としては、なにか少し自分のカラーをこのエッセイに盛り込めたらと考えている。
最後に写真。文章テーマにあった写真選びは特に大切にしている。外に撮影に出かける時もあれば、普段から心に止まった景色や情景を撮り溜めたり、照明を設置し、カメラマンからアシスタントまで何役もこなしながら、自宅をスタジオ代わりにすることもある。毎回、大変なのにどこか楽しい作業です。
そして、このエッセイを通じ、私が感じるクスッと笑える日常が、読者のみなさまの、日常にも「あるある そういうこと!」と、心にちょこんと引っ掛かかれば「よっしゃーっ!」と、私は小さくガッツポーズしたいのだ。
文章、言葉、写真、音楽と、したいこと全てが詰まったこのエッセイをこれからも大切に紡いでいきたい。
眼鏡越しの日常を徒然なるままに…
♪My Favorite Song
眼鏡越しの空 DREAMS COME TRUE