「僕たちは震災を知らない」 震災前後に神戸で生まれた25歳の若者が紡ぐ絆の物語公開
- 2020/1/14
- ニュース
「僕たちは震災を知らない」 震災前後に神戸で生まれた25歳の若者が紡ぐ絆の物語公開
神戸にゆかりのある25歳前後(23歳~26歳)の若者を対象とした同窓会プロジェクト「BE KOBE #25(ビーコウベ ニジュウゴ)」をきっかけに、25歳前後の世代が主役となって、神戸市の魅力を等身大で伝えるショートフィルムがYouTubeで公開された。
ショートフィルムは「大切な人との絆」をテーマに、神戸にゆかりのある若者のエピソードを紡いでストーリー化。昨年末の12月28日に開催された同窓会イベントの様子を撮影し、実際のシーンとして使用、等身大の神戸の魅力を発信することを目指したという。
震災の年に神戸で生まれた、若者たちの物語。主人公は晴海。遠距離恋愛中の恋人、陸とすれ違い、仕事や日々に悩んでいた。そんな中、友人の爽・司とともに神戸市の同窓会に行くことになり、久しぶりに陸とも再会する。そこで陸や友人たちの想いに触れることになり…。
若者たちは震災を通じて何を学び、どう向き合っているのか。震災25年を迎える神戸で、25歳の若者たちが同世代や親世代の想いに触れ、大切なことを見つけていく。
出演者コメント
梶原 みなみ : 神戸市生まれ、神戸市育ち/湊 晴海 役
ショートフィルムについてのコメント:
生まれ育った神戸での撮影は、見慣れた景色も特別に感じられ、とても幸せでした。
昨年の1月17日に、神戸で毎年開催されている追悼行事を、東京にも中継して関東圏の被災者も参加できる催しがありました。私も参加しましたが、初めての試みだったようで、関わっている人たちが試行錯誤して作りあげていました。
その姿を見て「伝えるってこういうことなんだ」と感じ、私も自分なりの方法で試行錯誤して、地道に伝えていくことをやっていきたいと思いました。
井神 崚太 : 神戸市生まれ、神戸市育ち/藤木 陸 役
ショートフィルムについてのコメント:
自分の故郷で仕事ができて、とてもうれしいです。震災の記憶がほとんどない僕らだからこそ、震災を風化させないように、次の世代にも語り継いでいくことが必要だと思っています。
神戸では、小さい頃から、家族でルミナリエに行っていました。子どもの時は父親に肩に乗せてもらい、大きくなれば友人と一緒にと、いろんな人とこの景色や思いを共有できたのは、僕の一番の思い出です。