【神戸の豆知識】垂水にあった回転昇降式360度のパノラマが楽しめる舞子タワー
1992年開業した舞子タワーは、神戸市垂水区の現在の舞子公園に存在していた回転昇降式展望塔です。
明石海峡大橋の建設工事見学を目的に神戸都市整備公社が建設。
近畿地方唯一の回転昇降式
近畿地方には神戸ポートタワーや通天閣、京都タワーなどその地域毎にシンボルタワーが存在するが、舞子タワーの特徴は近畿地方で唯一の回転昇降式タワーだった。
回転昇降式タワーは360度の大パノラマを楽しみながら上に登って行く。
2002年3月に閉鎖されてしまい、近畿地方からは回転昇降式タワーはなくなってしまった。
現在神戸から最も近い回転昇降式タワーは香川県坂出市の瀬戸大橋記念公園内にある瀬戸大橋タワーである。
繁栄と衰退
明石海峡大橋の工事を一目見ようと開業2年目には、27万人の利用客数を記録するほどの人気スポットとなり、多くの観光客に親しまれていた。
1995年に阪神・淡路大震災をきっかけにして利用客数は激減、1997年には一旦タワーの営業が休止となり、1998年4月に橋の完成とともにリニューアルオープンを果たすが、同時期に開業した舞子海上プロムナードと利用客を2分する結果となり、年間700万もの赤字が発生、そのうえ施設の老朽化の為改修工事に2億5千万の費用が必要と見込まれ2002年3月に閉鎖同年6月に解体されることとなり、わずか10年でその姿は消えてしまいました。
舞子タワー跡
舞子公園内には現在舞子タワー跡地の石碑がひっそりと置かれています。
わずか10年で消えた観光名所、舞子公園での小ネタを誰かに話してみてはいかがでしょうか