谷上~三宮が半額くらいに値下げになるかも
神戸市は、北神急行線の運賃低減に向けた検討として、市営地下鉄との一体的運行(阪急電鉄グループからの資産譲受)の可能性について、昨年末に阪急電鉄株式会社と協議を開始した。その後、一体的運行の実現に向けて、阪急電鉄グループが保有する北神急行線にかかる資産等を、神戸市交通局が譲渡を受けるにあたっての、譲渡価格や残債務の取り扱いといった譲渡条件について、協議を進めてきた結果、北神急行線の運賃低減を図りつつ、交通局の経営的にも持続可能であると考えられる譲渡条件で、交通局が北神急行線にかかる資産等の譲渡を受けることについて、阪急電鉄グループと平成31年3月29日基本合意に達しましたという。
今後神戸市は、北神急行線と市営地下鉄の一体的運行の実施に向けて、準備を進めていく。
気になる運賃
一体的運行後の運賃について、2020年10月1日までに谷上~三宮間が280円となる水準を目指すという。
北神急行について
北神急行は、谷上~新神戸間約7.5kmを8分で結ぶ私鉄で、神戸市中心部と六甲山北側のニュータウンを直結する路線として1988年に開業した。
ほぼ全区間がトンネルで谷上~三宮間での運賃が540円と割高感を感じ利用者数伸び悩んでいる。
この路線は、1995年1月17日の阪神・淡路大震災では大きな被害はなく、翌日に運行を再開、他の鉄道路線などが不通だったため、大阪その他日本各地から神戸市都心部へ直結する唯一の交通機関としての機能を果たしたという。