Urban Innovation KOBE 2017の事業「さぽのる」から新たな展開始まる。
平成31年2月21日神戸市消防局は全国初の取組み「おくる電(神戸市病院送迎紹介コールセンター)」の開設を発表した。
その背景には救急出動件数の増加にがあるようだ。
救急出動件数の増加について
平成30年の救急出動件数は88,605件(前年比5,424件(6.6%)増)で過去最多
インフルエンザの流行や災害級の猛暑も影響して激増し、救急出動の逼迫も多く発生したという。今後も高齢化社会の進展等により、さらに救急需要が増えると予想されるなか、適切な救急車の使い分けが、社会として求められている。
病院送迎紹介コールセンター(愛称)「おくる電」の開設
救急車を呼ぶほどではないけれど、病院に行くときの交通手段に困ることがありませんか。
このたび、神戸市では簡単に最寄りのタクシー会社を予約できるコールセンター(おくる電)を、3月1日(金)に開設。
歩ける方には一般のタクシーを、介助・介護が必要な人には介護タクシーを、乗る場所に近い会社から選んで電話が繋がるという。
当該プロジェクトは、昨年度のUrban Innovation KOBE 2017の事業として作成したアプリ「さぽのる」の実証結果をもとに、新たに構築するロボットによる自動応答コールセンターとなっているという。
「おくる電」の概要
●ロボットによる自動応答電話システムとなっており、全て声でやり取りできます。
●乗る場所に一番近い会社を選別し、3社まで紹介します。
●利用者が紹介された事業者を1つ選ぶと、利用者と事業者は直接通話できるようになるので、具体的な予約内容を直接やりとりできます。
●利用の対象者は、病気等があっても、緊急性のない症状の方を想定しています(救急車が必要と判断した場合には、救急車を要請してください)。
●歩ける方(介助・介護等が不要な方)には、一般タクシー事業者の方をご紹介します。
●登録料やシステム利用料は無料です(通話料のみかかります。)。ただし、運賃は別途支払う必要があります。
●救急安心センターこうべ(#7119)からも紹介します。
「おくる電」がお聞きする内容
○歩けますか?(歩ける方には一般タクシーをご紹介します)
○乗る場所と降りる場所の区と町の名前(病院名でも認識できます)
○何月何日の何時に利用しますか?
○車椅子などは必要ですか?
など