ビーナスブリッジで有名な諏訪山公園に動物園があった!?
神戸市中央区の諏訪山公園は六甲山系山麓の高台と自然林を利用した都市公園、神戸の中心市街地から非常に近く、市街地を見渡せるスポットとして人気の場所となっており、ビーナスブリッジやレストラン・展望広場などがあり、ドライブスポットとして訪れる人も多い。
神戸諏訪山遊園地
明治時代初頭は、諏訪山遊園という名称で開園、昭和3年(1928年)に諏訪山公園内に開園したのが諏訪山動物園で現在の王子動物園の前身だという。
国際日本文化研究センターの古文研データベースから絵葉書を見ると、このころから既に金星観測記念碑や海軍営之碑があったことがわかる。
ゾウの諏訪子
昭和25年(1950年)にインド象の諏訪子は諏訪山動物園に来園、当時9歳だったという。そしてその翌年の昭和26年(1951年)諏訪山動物園は閉園したという。
ゾウの諏訪子の大移動
昭和26年(1951年)3月21日諏訪山動物園の動物たちは新しく開園した王子動物園までトラック30台で運ばれたが、トラックでの運搬が困難だったゾウの諏訪子と麻耶子は、神戸市内を歩いて王子動物園へ移動した、引越しの際大脱走事件があり2万人の見物客は大混乱したという。
王子動物園スタッフブログの掲載されている写真を見ると、ゾウに引きずられている飼育員の姿が良くわかる。
神戸市立王子動物園
日本貿易産業博覧会(神戸博)の跡地を利用して1951年3月21日に開園し、現在日本で唯一のジャイアントパンダとコアラが同時に見る事ができ、遊園地や重要文化財旧ハンター住宅などがある。