阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂、あの記憶を後世へ
2018年12月7日(金)~16日(日)の10日間開催された「神戸ルミナリエ」が、最終日12月16日(日)に行われた消灯式で、会期を終了した。
消灯式は、最終日に神戸ルミナリエの開催意義を改めて見つめ直し、無事に会期を終えたことと、来年もまた開催できることを祈念する目的で行われている。
16日午後9時20分から、儀礼服を着用した神戸ルミナリエの警備員17名が会場の東遊園地に整列し、「しあわせ運べるように」(神戸の小学校教諭が震災の2週間後に復興を願って作り、今も歌い継がれている曲)が流れた後、総隊長の号令の下、「阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の想い」を込めて敬礼を行い、荘厳な鐘の音とともに消灯した。
一日あたりの平均来場者数ここ10年間で最高
12月7日(金) ~16日(日)までの10日間、来場者数は3,426,000人と、昨年の3,396,000人から30,000人増でした。※一日あたりの平均来場者数(342,600人)はここ10年間で最高となった。
継続開催を望む声
神戸ルミナリエは、運営資金の不足が深刻化し、開催存続が危ぶまれています。昨年2017年に来場者へ意向調査を行ったところ、「ぜひ毎年開催してほしい」80.6%、「できれば毎年開催してほしい」17.5%、計98.17%(約800人から聞き取り)と、継続開催を望む声が多く寄せられている。
今回も、会場内で募金を呼びかけ、販売の一部が開催財源となる宝くじや公式グッズの販売を行いました。10日間の会期中2日間が雨天となるが、募金総額は43,101,746円と、昨年とほぼ同程度(昨年:44,877,892円)となった。また、キャッシュレス決済(PayPay・楽天ペイ・クレジットカード)を初導入し、計103万円の利用があったという。
神戸ルミナリエの開催費用は、約半分を、地元をはじめとする600社近い企業・団体からの寄付金(協賛金)で、残り約半分を行政からの補助金や来場者・市民からの寄付となっており、兵庫県、神戸市が実施する「ふるさと納税」では、神戸ルミナリエ開催の応援を目的としたメニューを設定し、全国より寄付を募っている。