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カテゴリー:特設コーナー
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Mop17:星と人
夜の星たちをみていると、 今立っている場所がどこなのかを 違った視点で考えます。 自分のこの体は宇宙から派生した物質の塊で、 いつか、また分散して小さな物質に戻り、 宇宙に帰っていくのかと、怖くもなります。 … -
眼鏡越しの風景EP34-初詣-
子供の頃、初詣というものに行ったことがなかった。 「寒い中、電車で人混みに出るのも大変だしなぁ~。家に居よっ」 わが家の徒歩圏内には神社がないというそんな理由だったように思う。 両親は仕事の初出のついでにお参りしていた… -
眼鏡越しの風景EP33-内緒-
あれはいつの頃か、まだ私は小さく保育園に通っていた。 日が暮れるのもずいぶん早くなり、空には冬の気配が漂っていた。 フルタイムで忙しく働く母のお迎えはいつも閉園時間ギリギリ。 滑り込みセーフの時も多く、先生と二人、もし… -
眼鏡越しの風景EP32-遭遇-
あれは3年前の冬、年末も近く残業で遅くなった私は自転車で帰り道を急いでいた。グラウンドのある広い公園の横を、いつものように通り過ぎようとしたところ「あれ?今のなんだろ?」それは黒く、こんもりとした小さな山だった。 グラウ… -
眼鏡越しの風景EP31-弦月-
『暮らすように旅する』 街の風景と行き交う人々の日常. 買い物袋を提げ足早に過ぎ行くお母さん. 学校帰りお喋りに夢中の小学生. グラウンドでは野球部のノックの音が夕焼け空に響く。 軒先で夕涼みするおばあちゃん. 駅から… -
眼鏡越しの風景EP30-流行-
「うん!似合ってる」大きな鏡に映る私へ、そんな独り言を呟く。 試着室のカーテンをシャーっと勢い良く開けるとお店の喧騒が再び耳に戻る。 「これ、着て帰ります!」 レジの前で、6,980円の値札をぶら下げた私が佇む。お店の… -
Mop16:選択
幾つになっても、選択する時は訪れます。 あの時の選択が間違っていたことに気が付くのは、 大抵、少し先の未来に立ってから。 その時は、きっとその答えをちゃんと考え抜いたはず。 だって、「後悔」するくらいなのだから。… -
眼鏡越しの風景EP29-旅人-
秋になると「旅の季節キターーー!」と夏バテなんか吹っ飛ばし、俄然元気になるのだけれど。 今年はそれも我慢、それで少し元気がない。 いつも、友達との旅行はレンタカー。 一人旅ではまだまだ運転に自信が持てず、私の移動手段は… -
Mop:15 見過ごして
すっかり 肌寒くなってきました。 冷たい風が吹き始めると、途端に街がクリスマスムードになります。 季節の移り変わりに敏感になってしまうのは、子供の頃から変われず。 だけど、徐々に味わえるようになってきました。 少し器用… -
眼鏡越しの風景EP28-新風-
夏休み明け、彼女は情熱の国スペインからやって来た。スカートからスラリと伸びる足、外国帰りだと日本人でさえ、海外仕様に足が長くなるのだと、勝手な思い込みを妙に納得していた。こちらから積極的に話しかけたわけではないが、帰国子…