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カテゴリー:特設コーナー
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Mop7:しりとり
私は、子供の頃から日記をつけています。 幼い日の夜、 眠いながらに書くそれは、これでもか!というくらいに 翌朝へのエネルギーに漲っていて面白い。 「明日も楽しく、自分らしく」 あの頃感じた、小さな心の葛藤たちが、 今の… -
眼鏡越しの風景 EP4‐夜光‐
奏 文太郎(カナ ブンタロウ) 私は、彼らのことをこう呼んでいる。 この夏、救出したカナブンたちは7匹。 まさしく、飛んで火に入る夏のなんとかなのだ。 毎日通る歩道の両側に、モルタル塗装の浅い溝がある。 そこは夜にな… -
眼鏡越しの風景 EP3‐遠雷‐
平日、午後の電車は乗客もまばら。 どこに目線をやるでもなく、微かに揺れるつり革をぼんやり眺めていた。 あの頃の私は、脱け殻を引きずったような、心もとない空気を纏っていた。 ひとつ座席を空けた先に座る、御婦人が、 「キレ… -
Mop6:似た者同士
人は恋愛する生き物だ。 これまでのことを思い返すと やはり、その記憶を外すことができない。 「最期の時、愛したことと愛されたこと、あなたはどちらを思い返す?」 という問いが、映画の中で使われていた。 私の中では、愛さ… -
Mop5:虹
earth color から出現する、色とりどりの鮮やかな花も不思議に思うけど 「虹」という現象は、とても奇抜だ。 青と白の世界に、七色の光。 自然には、人間には計り知れない偉大な力があり 私はそのことに、度々圧… -
眼鏡越しの風景 EP2 ‐秋天‐
神戸市 ラジオネーム yukko さんから! 他に高槻市◯◯ちゃん、大阪市△△ちゃんからのリクエストで Mr.Chirdren「Tomorrow never knows」 歌のイントロにのせて始まったリクエストメッセー… -
Mop4:うしがたに
5歳の息子は、まだ舌足らずなところがあります。 「うしがたに」というのは公園の名前で、正式名称は「いしがたに公園」 徐々に、私たちと同じように生活をするようになってきた息子 この舌足らずさが聴けると、とても嬉しく、… -
Mop3:二足歩行
少し前に、体調を大きく崩しました。 自分の心を過信してしまっていたことが、原因なようです。 きっと、二足の草鞋を履いている気でいたのだと思います。 結局、一足も履けていなかった。 前へ進むためには、振り上げた足をもう… -
眼鏡越しの風景 EP1‐秋隣‐
夏休みも終わり、通学路に子どもたちの笑い声が戻る。 今年の夏も暑かったなぁと、毎年そんなことを言っている。 私は自転車を急がせ、駅へ向かっていた。 小さな体にランドセル、大きな水筒とお道具箱、右肩から今にもずり落ちそ… -
Mop2:遠くの国
実家に住んでいた頃 歩いて5分で辿りつく海辺だけが 唯一ひとりになれる場所でした 深夜12時 親の寝息を確認し こっそり 玄関のチェーンを外して 家着のまま散歩にでる 少しだけ罪悪感を感じながら海岸に着くと そこは夢…