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カテゴリー:特設コーナー
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眼鏡越しの風景 EP11‐初恋‐
2月に入ると、街は赤やピンクに彩られ、 チョコレートの香り漂うバレンタインの季節が到来する。 バレンタインデーと言えば、 甘い告白でも、待ち伏せのドキドキでもなく 思い出されるはこの出来事。 内心、この甘いイベントに… -
Mop10:にせもの
「にせもの」というと、マイナスなイメージがあります。 人間関係でいうそれは特に。 社交辞令の笑顔や優しさを繕った言葉が、私は嫌い。 何か不自然なにおいのする人を、極端に苦手としてしまいます。 だけど、 最近思うこ… -
眼鏡越しの風景 EP10‐孤独‐
十数年前の金曜、終電近い山手線は飲み会帰りの人たちでごった返していた。 私は東京の街を肩を落としながら歩いていた。 神戸から上京した私は「この服でよかったのか」と大きな鞄の中身を思い出しながら、 最新のファッションに身を… -
Mop9:bijin
昨年よりこのコラムをお読み頂いていらっしゃる方。 こちらで初めましての方。 明けましておめでとうございます 今年、2020年もどうぞ宜しくお願いいたします 昨年末は、自身の初めての単独ライブでした。 お蔭様でとても楽し… -
Mop8:理想の美
ある日、1冊の本を読んでいたら、 「音楽の基礎=静寂の美との対決から始まる」とあった。 それは、とても昔の本だ。 その頃の日本は、そんなに静寂だったのか。 その静寂を美しいとする感覚が、その頃の人々の中で存在していたの… -
眼鏡越しの風景 EP9‐冬眠‐
年末から正月にかけお店のシャッターはおろされ、門松の絵が書かれた休業案内と共にしめ縄が飾られていた。 閑散とした街中に、お年玉で懐を温かくした子どもたちの軽やかな足音が響く。 幼い頃、私はこの時期におやつをストックする… -
眼鏡越しの風景 EP8‐攻防‐
子どもの頃、お正月明けの話題はお年玉についてだった。 父方の親戚は遠く、毎年出向く先は母方の祖父母と両親のみ。 風来坊の叔父や多忙な叔母は、元旦に居たり居なかったりした。 しかし、この2人は会えなかった分も上乗せしてく… -
眼鏡越しの風景 EP7‐不図‐
片想いの人に偶然再会するなら、メイクも洋服もベストな状態で逢いたいと願うのが女心。 そんな経験は、誰にでも一度や二度はある。 そして、この私にも… 一度目は5年前の冬。 同僚と談笑しながら、待ち合わせしている彼を大きな… -
眼鏡越しの風景 EP6‐寒声‐
今年も冬がやって来た。 毎朝すれ違う小学生たちは、カラフルな流行りのダウンジャケットに身を包み、首にはマフラーやネックウォーマー、手袋と完全防備だ。 子供でも大人仕様の防寒対策とお洒落を楽しめるファストファッション全盛期… -
眼鏡越しの風景 EP5‐旅路‐
我が愛しき相棒のママチャリ「オレンジ号」 そのペダルで、往復6kmの道のりを約9年間漕ぎ続けている。 大雨や嵐の日を除いて、1年間で330日くらいになる。 これまでの走行距離をざっと計算してみると、 6km x 330日…