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カテゴリー:特設コーナー
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眼鏡越しの風景 EP20 -執筆-
「yukkoのお眼鏡」を始めて、今回がちょうど20話目となります。初めてエッセイのお話を頂いた時、タイトル、テーマ、企画も自由、私らしく書いてくださいと、編集の彼女は、小顔の中の大きな黒目をキラリッとさせながら話してくれ… -
眼鏡越しの風景 EP19 -共鏡-
6月といえばもうすぐ父の日。 小学生の頃、幼なじみちゃんとどちらの父親が優しく、いいお父さんかという、それぞれの父親たちが聞くと泣いて喜びそうな、娘同士の小競り合いがあった。 彼女のお父さんと私の父は、どちらも背が高… -
眼鏡越しの風景 EP18 -見参-
苺の季節がやってきた。 数年前、仲良しの友人宅で開いた持ち寄りパーティ。 みんなそれぞれ、自慢の手料理、パンやお菓子、オススメのお酒、地方からのとっておきのお取り寄せや、お気に入りのスイーツ、お惣菜を手にそれぞれやって… -
眼鏡越しの風景 EP17 -弟子②-
黒船襲来とばかりに祖父と私、二人のお出かけにシラーっと加わり、自由に振る舞うおチビ怪獣の弟だが、末っ子ゆえの、生粋の甘え上手と要領の良さで、めきめきと頭角を現し、徐々に私の立場を危うくした。 「出かけるぞぉ」の一声が発… -
眼鏡越しの風景 EP16 -弟子①-
私が小学2年生くらいだったか。 その頃より祖父はお出かけにお供を連れて行くようになった。寡黙な祖父は、私を子ども扱いせず、大人に話しかけるように接した。眼差しはとても優しいけれど、けっして多くを語らない。 出かける際は「… -
Mop11:人間味
世の中が異様なことになっていて 心をどこに落ち着かせればいいのかわからない 必要以上に 一つ一つの行動への意味を考えてしまっては 躊躇してしまう これでは心の悪循環だ こんな毎日の中 好きな音楽を 喉カラカラに求め… -
眼鏡越しの風景 EP15 -特技-
数十年ぶり、ついにエアコンが壊れた。 「しかも2台同時に。これは大変だ!」 エアコンと言えば。 家電製品の中でも機能や機種が多様にあり、取付工事が必要な購入難解製品だ。 「なにを買えばいいのか、わからんやーんっ」 とり… -
眼鏡越しの風景 EP14 -杵柄-
寒い季節、自転車に乗る時はいつも手袋をつけている。 鶯色の革手袋や、英国ウールの手編み手袋の日もあるが、その洒落た手袋たちは、時々出掛けに玄関先に忘れられてしまう。 そんな精鋭たちの後ろに控えるは、終日外気吹きさらす、… -
眼鏡越しの風景 EP13 -盛装-
「眼鏡と帽子」が私のトレードマーク。 帽子好きのルーツは、母方の祖父にある。 私が思い出す祖父は、繊細かつ寡黙。若い頃の怪我がもとで片手が不自由だったが、手先がとても器用で、釣りの仕掛けを作ったり、晩年は細やかなタッチ… -
眼鏡越しの風景 EP12‐習慣‐
[白ごはんを守る会:会員番号1] ごはんが大好きな私。 人にはあまり話していない自分ルールがある。 食事の始まりから、終わりまで、白いごはんを守るという自分の中の鉄の掟だっ。 子供の頃、大好きだったふりかけも 大人に…