カテゴリー:yukkoのお眼鏡
-
眼鏡越しの風景EP85-春陽-
春、別れと出会いの繰り返し。昨日までそこにあった見慣れた景色、いつもの場所に知らない誰か、見慣れぬ光が射す場所は、居心地の悪い小さな箱のよう。真横を通りすぎる風が、春の真新しいにおいを連れてくる。 外の世界で知ら… -
眼鏡越しの風景EP84-時計-
常に時間を気にしてるわけではないが、今日はソワソワと落ち着かない。 私にとって腕時計を忘れることは、1年の365日のうち、1、2度有るか無いかのまぁまぁな出来事。 時間を確認するだけならば、スマホもあれば、駅や街中の時計… -
眼鏡越しの風景EP83-食堂-
最近、仕事でよく訪れる京都。住宅街の路地裏にその食堂はひっそりと佇む。 古びた看板を通りから見ただけでは、営業しているのかさえ判断がつかない。 すすけた窓からお客さんの頭が見え隠れすると、今日も開いていると安堵しながらガ… -
眼鏡越しの風景EP82-道標-
『あの…京都に行きたいのですが』 『この電車は奈良へ行きますか?』 『〇〇病院はどこですか?』 『この近くに郵便局はありますか?』 更にこんなことも。 『この電車は渋谷 行きですか?』 もう自由が丘、渋谷はとっくに過ぎ… -
眼鏡越しの風景EP81-秋晴-
通常の本業の合間に、2年間の任期で、関連業種の外部広報業務をしている。 任期中はコロナ禍で、思うようにイベントを開催したり、メンバーと顔を合わせて集まることも出来ず、リモート会議やメールでのやり取りばかり。数回開催された… -
眼鏡越しの風景EP80-開通-
先日、お墓参りを兼ね実家へ帰った。 今年からスマートフォンに機種替えした父と、変えてから2年以上経つにも関わらず、扱いに不慣れな母からの「HELP!」要請で、娘によるスマホ教室を開催する約束をしていたからだ。 ・画面い… -
眼鏡越しの風景EP79-牛乳-
「カタンッ」夜明けの住宅街に小さく音が響く。 夢の中か現実か、子供の頃、毎週火・木・土曜日は牛乳が配達される日だった。夏は2本ずつ、それ以外の季節は1本ずつ、軽トラックがブブーンと止まると、家の玄関前に置かれた年季の入っ… -
眼鏡越しの風景EP78-挑戦-
音楽仲間のボーカルくんに誘われ、この9月から5分間のYouTube番組に出演することになった。短い時間ながら内容盛りだくさんのなかなか面白い番組。 毎月第一週はどうでもいい事件ばかりを扱う「どうでも一課」所属、キラキラ… -
眼鏡越しの風景EP77-進化-
携帯電話を持ち始め数十年。初めて携帯の通信キャリアを変更した。今までこだわりが有るような、無いような状態で、いつの間にか替えそびれて今に至っていた。 いつもは下調べ万端で慎重に行動する私が、その日に限って、ショッピングモ… -
眼鏡越しの風景EP76-空間-
学生の頃から雑貨や家具が大好き。 閃いてしまうと、夜中でも部屋の模様替えをしたい衝動にかられて、部屋のベットを動かしてみたり、本棚付の勉強机の本棚部分を工具で外してみたりして、父から「また夜中に何してるんや…」とブツブツ…